在宅点描(14日目)

とうとう9時に起きてしまった。
8時に一度目が覚めて、「まだまだ!」と思ってもう一度寝たことを覚えている。何が「まだまだ!」なのか。起きろ。
慌てて着替えだけをして出勤。ガサガサの声で朝一ミーティングに出てしまった。死にたい。人間として堕ちきる前に早く全部収束してほしい。

風が強い。換気で開けたけど寒くて、でも閉めると無音が寂しくて、開けては閉め、を繰り返す。結果的にこまめな換気。

始まった時に手が空いてたからなんとなく手伝った社内案件、クリエイティブのクの字もなく、ただただ主催者が決断をするために背中を押す係みたいな仕事。自分でやると言ったことなのだから自分でやってくれい、と思うけど言い出せずずるずる手伝っている。今日はそれの打ち合わせ。
社内の仕事という名目だけど大方相手の自己満足として進んでいて、多分関わってる人全員意図を完全に理解してないんじゃないかなと思う。でもみんな「大人」だから何も言わないんですね。ばかばかしー。「誰にも伝わってないと思う」とか「自分の思いが全員の総意と信じ込むなよ」とか「神経ごんぶとだね、神経のうどん、神経が出雲大社のあの、あれ」とか、そういうことをふわふわのオブラートで過剰包装して言っているけど、伝わっているかわからない。何がいいたいかというと、そんなことで週三各一時間拘束するなということ。これは在宅は何も関係ないただの口だった。死刑。

お昼、サッポロ一番塩ラーメン。私は袋麺でサッポロ一番塩ラーメンが一番好き。これは緊急事態宣言が出る前日あたりにスーパーでラスイチになっていたやつ。お湯を沸かして袋を開けてから「貴重なサッポロ一番塩ラーメンをこんななんでもない日に開けてしもた」と後悔したけど時すでに遅し。キャベツとにんじんと卵でとじる。切り胡麻のフォントが好き。胡麻って切る?

昼過ぎから打ち合わせ三本ノック。なぜかたいてい三本立て続けにある。退屈。こんな状況でも少しずつ仕事は動いている。ありがたいことだな。

打ち合わせのあとは頭がとても疲れていて、私を置いて時間は夕方だし、打ち合わせだけがあって仕事はまったく進んでないし、ちょっとした地獄じゃん、と思っておやつを食べる。クリームチーズ今川焼き。これはほんとうにおいしいです。全員食べたほうがいい。
「うううー」と唸りながら10分ほど横になったあと仕事。爆裂に仕事。終わらない。終わらない仕事はない。終わって時計を見るともう21時前だった。

非日常は徐々に日常になりつつあって、ここ数日は前のように涙が止まらなくなることは減った。できる範囲でできることをするしかない、という前向きな諦め。たまに散歩に外に出て、それ以外は家から日の光を浴びて、声を出したくなったら小声で歌う。人と合わないぶん気さくにチャットできるようになったし、電話口でよく笑えるようになった(これはまだ愛想笑いが八割ぐらいだから精進が必要)。
問題は起床時間。大丈夫かなあ。こんな時間まで起きているのが悪いんですが。もう金曜だけど、どうせ土日もすることないし、週末のワクワク感が一切ないのは悲しい。ゴールデンウィーク、もとい、ステイホーム週間になったら何して過ごせばいいんだろう。案外あるな、やりたいこと、と思えるのでまだ幸せ者かもね。とりあえずは残り少ない4月を生き抜こ。終業。